DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

MIDI検定2級2次試験(H28)の合格発表

去る2月末に実施されたMIDI検定2級2次試験(H28年度)の合格者発表が先週金曜日にあったようで、受験申込者65名中39名の合格(合格率60%)という結果であった*1

MIDI検定は年次合格率に結構大きな変動があるが、おそらく受験者数(標本数)が少ないということと、年ごとの受験者レベルが安定しないということに起因すると推定される。少なくとも2級までに関しては、出題水準はほぼ一定とみなせるので、あまり合格率自体に一喜一憂する必要はないと思う。

ここ数年、MIDI検定実技試験の受験者数は、2級2次および1級ともにそれぞれ100名を切って推移しており(1級に至っては50名を切る)、旧制度下でかつて2〜300名前後が受験していた頃が嘘のような寂しさだが、少子化DAWの普及でMIDI打ち込み自体への関心が薄れているせいもあるかもしれない*2

必ずしも仕事に直結しないという意味ではもともと実用性に乏しい資格なので*3、就職コンシャスな大学や専門学校で積極的に受験を推奨していない可能性も疑われる。受験者プロファイルが公表されていないため、あくまで邪推に過ぎないが。

それはともかく、新制度でDAWシフトも果たしたわけだし、協会は楽器フェアなどの場でもっとプロモーションを仕掛けた方がいいかもしれない。巷ではDTMスクールなんてものもちらほら見かけるのだが、MIDI検定の枠組みを使えば安上がりにシステマティックな自学自習もできるわけで、趣味とはいえ、これを利用しないのは非常にもったいない気がする。

*1:私は来年受験組につき今回は受験せず。

*2:DAWでもMIDIは依然として主要な技術要素の一つである。しかし、趣味のDTMだとオーディオのループ素材だけで曲は作れるし、プロでも生録主体で使うのであればMIDIは関係なくなる。

*3:ビジネスとしての音楽産業が左前になっている昨今はなおさら。

生楽器対策用に Studio One 3 Prime

ずっと気になっていた生楽器音源について補足。来年 (!) の受験予定なのでまだ全然先の話ではあるが、主としてMIDI検定1級実技への対応策として必要に迫られている状況である。

以前の記事で、サンプル音源の Sample Tank 3 フリー版を取り上げたが、如何せん無償バージョンだと利用可能な楽器が非常に少ないのが難点である。これだけでは、特に管楽器(ブラス系)は対応できないと思われる。

daw-jones.hatenablog.com

 

もちろん、プロならここで Vienna Instruments とか定評あるオーケストラ用有償音源ソフトの導入が一番近道だろうが、私のようなエレクトロ志向の素人には投資効果がまったく見込めず、正直言って躊躇せざるを得ない。そこで、いろいろ探求した挙句に以下のような究極の (?) 生楽器音源対応策を考える。

苦肉の解決策としては、本記事タイトル通り、Studio One 3 の無料版である Prime を導入し、これを生楽器のオーディオ素材 (WAVファイル) 作成用として使えばよい。というのも、内臓サンプル音源機構である Presence XT は、Prime版であっても管弦楽器等生楽器の音源がそれなりに充実しており、音質も結構良いからである。

www.mi7.co.jp

 

むろん一般的なDAWとしてもそのまま使えるが、これはユーザによって好みの分かれるところだと思う。私自身は、少なくとも自主制作用のDAWとしての使用はまったく考えていない。なぜなら、Prime版の機能制限として、プラグインを一切追加できないという致命傷を抱えるからである*1。これでは自由な自主制作はまったく覚束ないであろう*2

Prime版の機能概要については、下記のレビュー記事および試用動画を参考。

www.dtmstation.com 

www.youtube.com

 

以下は、内臓音源の試聴テスト動画の一つ。ただし、これは 最上位Professional版のデモであり、Prime版で利用できる音源は一部に限定される。が、最低限のMIDI検定1級対策用としては十分であろう。

www.youtube.com

*1:あとUIも看過できない(多分に好みの問題だろうけど)。TracktionのフレキシブルなUIに慣れてしまうと、Studio One や同系統の Cubase みたいなミキシング・コンソールのアナロジーに依拠したかっちりしたUIはどうも苦手になってしまった。

*2:私が試用した限りでは、どうもMIDIのエクスプレッション等コントロール・チェンジに再生対応していないようでもあった(編集ペインは表示されるのだが)。なので、MIDI検定実技用の編集・再生用DAWとしても使えない残念な代物ということになる。どちらかというと、ギター奏者などのデモ楽曲録音機としてふさわしい印象を受けた。[訂正] 内蔵音源 Presence XT のモジュレーション・マトリックス設定で CC#11 Expression の受信再生は可能。これについては別途記事にて補足追記

LoudMaxによる音圧調整

以前書いたミキシングとマスター処理に関する記事に関し、音圧向上の観点から補足しておきたい。

daw-jones.hatenablog.com

前回トライアルでは、音割れを恐れて書き出し時に敢えて正規化(ピーク音量を0dBに強制アップ)しなかったので、書き出したWAVファイルの音量が若干小さい状態になってしまった、という反省がある*1。裏を返せば、音圧を上げる余地はまだ残っていたということになる。

これを解決する手段としては、いわゆるマキシマイザー(コンプレッサーというかリミッターの一種)の適用が最善である。具体的には、フリー・プラグインの割には非常に高品質な LoudMax を、マスターおよび各トラックのフェーダー直前に挿して最終音圧を調整する*2

loudmax.blogspot.com

パラメータが閾値 (Threshold) と出力値 (Output) の2つしかないため、非常にシンプルで使い方も簡単であり、重宝すること間違いない(もっと早くに気付くべきだった)。加えてCPUの負担が比較的軽い。

閾値は一般的なコンプレッサーのそれと同様であり、これを0dBから下げるほど、隠れていた小さい音がもっと前面に押し出され、結果的にダイナミック・レンジは縮小する*3。出力値は、最大音圧を指定し、0dB以外、たとえば-1.0dB等自由に調整できる。なお、brickwall型なので、厳密にその上限値を超えないよう調整してくれる点が非常にありがたい。

これは最後のマスター工程だけではなく、各トラックごとに適用してもいい。全部のトラックに挿す必要はないだろうが、特にキックやベースなどの音割れしやすいパートに適用すると効果抜群である。またCPU負荷が高くなってしまっている等、場合によっては、一般的なコンプに代えてこれだけを挿しても効果あると思う。

私も試しに自主制作中の楽曲に使ってみたが、WAVに書き出しても十分な音量を保ちつつ一切音割れは生じなかった。結構大きめのキック音もまったくクリップしなかったので、相当優秀であると確信する。因みに、マスターにLoudMaxを適用した場合は、書き出し時の正規化処理は当然ながら不要である(むしろやるべきではない)。

LoudMaxとは別種のWebサービスプラグインのレビューではあるが、音圧アップの考え方と効果に関しては以下の記事が非常に参考になる。

av.watch.impress.co.jp

*1:書き出し前に、正規化シミュレーション機能を使ってマスター音量を予めかなり抑制していたせいもある。

*2:ボリュームは0dBの位置でよい。

*3:やり過ぎるとメリハリが失われ、ただうるさいだけの、のっぺりした抑揚のない感じになる。楽曲やジャンルによっては逆効果。

2015年2月期練習曲No.4の演習

MIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2015年2月期練習曲セットから、最後の練習曲No.4を取り上げて分析し、要点を整理する。

私が調べた限り、利用可能な過年度練習曲セットは2014年2月期以降の4年分なので、現時点でちょうど半分消化完了となり、残りは2016年と2017年の2セット計8曲である*1。少々飽きてきた頃でもあるので、GWあたりまで向こう1ヶ月は本演習を一旦休止し、DAW (Tracktion) による制作実習その他に集中したいと思う。

音部記号

ヴィオラパート譜は、ハ音記号(Cクレフ)ではなくト音記号(Gクレフ)である。したがって、他パート同様の対応でよい。今後は1級課題曲同様に、ひょっとしたらハ音記号による出題もあるかもしれないが*2

チェロについては、5小節目でヘ音記号(Fクレフ)からト音記号に変わっているのでここは若干要注意である。4小節目の末尾にもト音記号を追記して注意を促しているため、うっかり見逃す可能性は低いとは思う。

f:id:daw_jones:20170321103827p:plain

ダブルシャープ(重嬰記号)

シンセパッドのパート譜に一箇所だけダブルシャープの臨時記号が付いている(下図参照)。本例の場合、C4がダブルシャープしてD4に、D4がシャープしてD#4になる。これは和音記譜上の都合であろう(D4の二重記載を避ける)。こういう使い方は初めてだったので一瞬戸惑う。

f:id:daw_jones:20170323163048p:plain

 

なお、ダブルシャープの一般的な解釈と考え方については、たとえば下記記事を参考。

guitarex.web.fc2.com

ベロシティ

本曲もベロシティを徐々に変化させるところが方々にある。すなわち、ヴィオラ、チェロおよびストリングズの3パートである。加えて前2者にはレガートが多用されているので、ゲートタイムの入力も要注意となる。

なお、GM音源による実際の演奏を聴いても、それほどはっきりとしたベロシティのニュアンス相違は聴き取れなかった。正直言って、GM音源の弦楽器系の音色が酷いせいもあるだろう。

リズム・パートの複数チャネル設定

本曲では、パーカッションとドラムをそれぞれ10と11の別個のMIDIチャネルに割り振るよう指定されている。私にとってこのパターンは今回がお初である。要は、新たに11チャネルをリズム用のチャネルとして追加定義しなければならない。

トラック(チャネル)のプロパティ

Dominoでチャネルを追加した際、そのチャネルのプロパティ設定にてチャネル番号を11に指定し、かつチャネルの種類を「リズム」とする(下図参照)。

システム・セットアップ用のイベント・データについては、チャネル10よりコピーして編集すればよい*3

f:id:daw_jones:20170321105922p:plain

プログラム・チェンジのプロパティ

音色の設定に関して、本チャネル11のプログラム・チェンジの音色マップは"55Map"を選択する必要がある(下図参照)。それ以外を指定した場合、ピアノロール上はGMパーカッション・マップに変わるが、音色はなぜかピアノ等の音しか出ない状態になるので注意する(Dominoのバグ?)。因みに、隣のチャネル10(MIDI本来のリズム系チャネル)は他の音色マップを選んでも特に支障はない。

f:id:daw_jones:20170322185153p:plain

*1:私が受験予定である来年の2018年2月期2次試験用の練習曲セットは、本年12月末頃に公表されるはず。

*2:2014年以降今年度までの2級練習曲でハ音記号を目にしたことはない。

*3:チャネル1の1拍目で送信するSysExデータと競合しないよう、他チャネル同様に2拍目から送信開始するよう設定する。

コード進行ツールを作曲支援に使う

1週間ほど前にチャレンジしてみたリミックスの演習は、音響素材編集や楽曲アレンジ、ミックスダウンとマスタリングの面で相当勉強になり、DAWユーザとして一挙に経験値が上がった感触がある。もちろん、楽しいことこの上ないので、私のような初心者はMIDI打ち込みのみならず、早い段階で一度はリミックスもやってみることをお勧めしたい。

daw-jones.hatenablog.com

リミックスの限界 

欲を言えば、このままもう少しリミックスの演習・習作を続けたい気もあるのだが、実は大きな問題が2つある:

  • ステム素材が利用可能でない場合は、楽曲によっては編集が結構難しい*1
  • 当然著作権に抵触するため、習作をSoundCloud等へ気軽にアップ公開することがままならない。

こうした意外なハードルの高さゆえにモチベーションが下がる。ということは、王道の(?)自作曲制作に突き進むしかあるまい*2

補助輪としてのコード進行

一口に作曲と言ってもやり方は様々であるが、天才もしくは音楽の専門トレーニングを受けた人でもない限り、何もない白紙の状態から構築するのは不可能に近い。結局、いつも似たようなフレーズしか思い浮かばなくて、自分で自分に辟易するのがオチである。

そこで、一つの足掛かりとしてコード進行を利用するアプローチはかなり有効であろうと思う。コード進行だけでどんどんDAW上に構成要素を載せていくことで楽曲の骨格を組み上げてしまおう、という目論見である。そこからメロディを想像・創造することは、無から有を産むよりは随分と楽であろう*3

コード進行ヘルパー的なアプリやウェブサービスは世に溢れている中、私が試用してみて気に入ったのは Genkhord である。これはWindowsアプリであるが、Domino同様にWineを介してMac上でも実行可能である(検証済み)。4和音対応で、Mac内臓のGM音源の音色を自由に選んで響きを確認することもできる。(矛盾するようだが)コード進行のお仕着せがましさがあまりなく、いろいろ試行錯誤を自由にできる点がよいと思う。

forest.watch.impress.co.jp

 

これとは逆に、試行錯誤は面倒臭いのでプロ作品のコード進行をまんまパクってしまうか参考にするならば*4、以下のウェブサービスがベストな感じである。これをお題にして曲を作っていくのも一法かもしれない。

chords-map.net

*1:イコライザーやフィルターで処理して無理やり分離することもある程度は可能だろうが、なかなか綺麗にはパート分解できない。Daft Punk じゃないが、サンプリングが関の山か。

*2:お気に入り曲の耳コピという演習・道楽もある。ただし、YouTubeにあれだけコピー演奏作品が堆積している様を見てしまうと、もう何を今さら、という満腹感一杯で、コピー習作は時間の無駄としか思えなくなった。

*3:リミックスをやってみて発見したことの一つは、何かしら下地があれば、自分でも意外なほどアイデアが次々と誘発されうる、ということである。これは詞でも何でもよくて、要はある種の制約条件が課せられれば、かえって創造力に火が点くということだろう。逆に真っ白な状態からそれなりのメロディなどを思いつくのは、少なくとも初心者には至難の技である。

*4:コード進行それ自体に著作権はない。

2015年2月期練習曲No.3の演習

MIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2015年2月期練習曲セットから練習曲No.3を取り上げて分析し、要点を整理する。

この曲は、すでに手掛けた練習曲No.1やNo.2に比べれば易しいと感じられる。8ビートのロック調でリズムはどちらかといえば単調だし、調性もEマイナーで全然複雑ではないから、技量のあるユーザであればキーボード手弾きによるリアルタイム入力も簡単だろうと思う。

シンセ・リードとピッチベンド・コントロール

本パート最大の要所は、ギターのチョーキング(ベンディング)とハンマリング同様の奏法が方々に散らばっている点である。

下図は、ハンマリング表現を応用すべき例(2半音ピッチ上げ)の一つである。ハンマリングはすでにベース奏法として習得済みなので、この種の譜面を見ればすぐにピンと来るが、まったくの初見だとちょっと面食らうかもしれない。

f:id:daw_jones:20170319110559p:plain

音数の多いシーケンス

ここはひたすら16分音符ノートの連続した打ち込みで、ノートミスの危険が一番高いパートであるとも言える。本番でこの種の課題曲が提示された場合は、間隔を置いて少なくとも2回見直した方がいいかもしれない。もっとも、音感の良いユーザであれば、仮にノートミスがある状態で再生確認した際にはなんらかの違和感を感じるはずである。

本パートは全体にレガートが掛かっているため、最後の1音を除き、ゲートタイムはすべて音価の100%のままとする。

あと注目すべきは、CC#10パンポットの変化表現を伴う点である(私にとっては今回が初出)。譜面ではパンのレンジが [0,127] であるのに対し、Dominoでは [-63, 63] なので要注意だが、実は本曲では単に右左にぐるぐるとオートパンする単純な表現なので、特に値の変換は意識せず、上限値と下限値を行き来すればいいだけである。

f:id:daw_jones:20170320145124p:plain

ベロシティ

エンディングの8分音符2音はすべてのパートにわたってアクセント記号が付いているので、1ノッチ上げる(16だけ追加)。またドラムについては、練習曲No.2同様に、同一ノートで異なるベロシティの指定があるので注意を要する。

ゲートタイム(デュレーション

すべてのパートについて、所々でスタッカートが付されている点は要注意である。セオリー通り、ゲートタイムは音価の50%入力とせねばならない。

もう少し嫌らしいのは、ピアノ高音部とベースの一部にテヌートがある点である(音価の100%とする)。これはうっかりすると見落としてしまいそうで、限りなく引っ掛け問題に近い。

2015年2月期練習曲No.2の演習

ご無沙汰していたMIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2015年2月期練習曲セットから練習曲No.2を取り上げて分析し、要点を整理しておく。

入力を始める前に譜面全体のチェックを

あまりにも当たり前過ぎることではあるが、初心者として改めて肝に命じなければならない手順として、打ち込み前には必ず譜面全体を一通り閲覧チェックし、要注意点等書き出しておくことを強調したい。これをやるだけでミスは相当減ると思う。

私も以下の勘所を書くにあたっては、制作後のレビューまとめというよりも、実は入力前に洗い出した要注意点をベースにしている。これは他の練習曲でも同様である。

ピッチベンドとモジュレーション

ハーモニカのパートは、メロディそれ自体は音数も少なく易しい。しかし、細かしいピッチベンド・コントロールモジュレーション変化が山のように指定されている。ある意味、練習には打ってつけかもしれないが。

ピッチベンドのコントロール・データは、例によってコピペによる対応が効率的であろう。ただし、2箇所だけ下降モードになっているので、うっかりコピペには要注意である(これはある意味ひっかけ問題っぽい)。また、下降の場合は再度"0"値に戻すことも忘れないようにする。

このパートの場合、ピッチベンドの下降時は、上昇時よりもゆったりした速度で変化させる方が自然な演奏効果を出せる。

f:id:daw_jones:20170318155513p:plain

レガート

ストリングズはほぼ全域にわたってレガートが指定されているので、タイとの混同に注意する。レガートのゲートタイムは音価の100%とし、レガートの終端のみ概ね90%とする。

エレピのバッキング

以前にも指摘の通り、コードを多用するバッキング・パートは、調性によってはMIDIキーボードを使ってステップ入力する方がMMLによる記述よりも簡単であろう。

本曲は調性がAマイナーまたはCメジャーなので、原則として白鍵しか使わず、キーボード入力は比較的容易である。逆にもっと複雑な調性の場合は、ノートミスのリスクが飛躍的に高まるため、調性解釈機能を備えたMMLで対応する方が無難と思われる。

ハンマリング

もうすっかり慣れたが、ベースではお馴染みのハンマリングが多用されている。本曲では、ベースのみベンドレンジが12半音の指定となっていることに注意する。2級実技の練習曲では、特定のパートのみベンドレンジが他と異なる設定を指定されることはよくある。

このパートのピッチベンド・コントロールは同パターンの繰り返しなので、コピペで対応すれば速く入力できる。

ベロシティの漸減加工

ギターの最後の2小節に、ベロシティの長い漸減過程がある。ここは律儀に一件ずつベロシティを打ち込んで行くよりも、GUI(右下のイベント・グラフ・ペイン)で下降直線を引いて一挙に変更してしまう方法がベストである。最後はppp(ピアノピアニッシモ)で終止するため、16を目標に下げる。

f:id:daw_jones:20170318154753p:plain

f:id:daw_jones:20170318155428p:plain

蛇足ながら、いつものことだがギターの1オクターブ下げは忘れないように心掛ける。

ドラム譜入力の要注意点

同一ノートでベロシティが異なる表現があるので注意する。たとえば、ノートNo.46では64と80の2種類ある。同様にNo.47とNo.55も2種類ある。

このような引っ掛け出題がありうるということだから、入力に着手する前に、使用するノート番号とベロシティの一覧表を作るか、譜面にマークを入れるか等の手段により、同一ノートでベロシティの変化があるか否か、あるとしたらどの小節か、チェックできるようにした方がいい。

あと基本事項の再確認として、タイ記号で繋がった先のノートは入力しないでよい。これは以前書いた下記記事の通りである。

daw-jones.hatenablog.com