音楽家・愛好家同士のコラボレーションを主眼とした、クラウドベースのDAWとも言えるSoundtrapで、無料のチュートリアル・コースが2種類開講された。
なお、Soundtrap本体については、3年ほど前に「DTMステーション」でも紹介されていたようである*1:
今回開講したMOOCのうち、Certified Soundtrap Expert の方は、Soundtrap の機能を一通りカバーするチュートリアルになっており*2、英語さえ問題なければ、DAWをまったく触れたことのないユーザ向けの超入門として使えるかもしれない。音楽制作全般のイントロにもいいだろう。
本コースは完全にマイペースでの学習が可能で、いくら時間を掛けても構わないが、各レクチャーは非常に短く簡潔なため、実際のところ集中して取り組めば、早い人なら1、2時間で修了可能と思う。講義内容も、ポップ・クイズ含めて簡単過ぎるほど簡単である*3。
ブラウザー(およびiOS/Androidアプリ)で起動可能なSoundtrapのDAWは、案の定基本的な機能に限定されているが、勘所を手っ取り早く習得するにはかえって好都合であろう。基本機能・操作に関しては、どのメーカーのDAWもほぼ同じであるからだ。
Soundtrapの使い道
頻繁にコラボ制作する人には福音だろうか。しかし、私も含め、自分のPC/MacにすでにDAWをインストール済みのユーザは、わざわざ有料プランでフル機能のDAWとして使う必要があるかどうかは些か疑問である。
敢えて活用するならば、無料プランで使える音源の中でも特にギターの音色が結構良いので、例によってオーディオ素材作成機として使えそうな気はする。因みに、楽曲中の各トラックはWAVファイル(44.1kHz/32bit)で落とせる。また楽曲全体 (song) はMP3(320kbps)でローカル保存可能。