デジタル信号処理の基本学習
DAWを使ったオーディオ編集やシンセによる音作りをやっていると、習熟レベルを一段上げるためにはどうしてもデジタル信号処理の基本を理解する必要に迫られると思う。
基本中の基本事項に関しては、MIDI検定の公式ガイドブックでも第4章から第5章あたりにかけて一通り解説はされているがいささか表層的で、試験のための丸暗記で済ますと消化不良のまま正しい知識を身につける機会を失う。
そこで別途追加的に自学自習を進める方が望ましいのだが、YouTube上にチュートリアル動画が山のようにアップされているので、これを利用しない手はないと思う。いきなり数式てんこ盛りの専門書ではハードルが高過ぎるだろうから、自分に合ったレベルの具体例豊富な解説動画をいくつかピックアップするところから始めると入門しやすいのではなかろうか。例として以下の動画チュートリアルを挙げておきたい。
手を動かし、音を聴いて覚えるという意味では、プログラミング実習を伴う講座が望ましい。上記チュートリアルでも Octave を使った簡単なプログラミングによってサイン波の音色を自分で確認できる。上例では、サイン波を1秒だけ生成してWAVファイルに書き出す。fs
はサンプリングレートで、freq
は音の高さを表す周波数となっている。freq
を変えて出力してみるとピッチが変わることがわかる。
正式なMOOCの講座では下記Courseraのコースが良いかもしれない。これもPythonによるプログラミングで実際に手を動かして学習できるようである。私はまだenrollしていないが、追って受講レポートなどを書いてみたいと思う。