DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

敷居が低くなったSysExのメーカーID取得

今月初旬にAMEIから告知があったように、SysExメッセージ中に埋め込まれて用いられることがあるグローバルでユニークなメーカーID (Manufacturer ID Number)取得条件が緩和された。詳細については DTM Station の下記解説記事が参考になると思うが、要するに、メーカーID取得維持専用の廉価なAMEI会員制度が新たに設けられた、ということである。

www.dtmstation.com

SysExが例えば音色設定データのやりとりに利用されているという件に関しては、本ブログでも下記記事で一度取り上げたことがある。

daw-jones.hatenablog.com

音色パラメータ等含めてデバイス設定データのやりとりに関しては、現在改訂途上にある MIDI 2.0 で実装予定の MIDI-CI (Capability Inquiry) が将来的には主流のコミュニケーション方法になると想定されるが、それを使う上でもメーカーIDは必須のデータ項目であることに変わりはないようである(下記強調筆者)。

To implement MIDI-CI and MIDI 2.0, you need a manufacturers SysEx ID. A SysEx ID by itself is $250 a year, but it is included with your MMA membership.

MIDI検定2級で集中的に学習するシステム・メッセージ系統の中でもSysExはやや難解というか、一体何に対してどのように使用されるのか実務経験者以外はイメージが湧きにくい部類の代表格だと思うが、上述の動向などを追っていると自ずとユースケースの実態が浮かび上がってくるのではなかろうか。