DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

Domino

PythonでSMFを操作する (4) デルタタイム修正

前回記事の続き(注: かなりマニアックです)。今回は、前回未解決であった最初のノートオン・メッセージのデルタタイム、すなわち発音タイミングをシフトして修正する。 daw-jones.hatenablog.com データ挿入に伴うズレ 途中挿入したセットアップ・データの…

DominoでSMF保存した場合の注意点

今になって気づいたのだが、Domino上で各トラックの音色を選択設定した後にSMF保存すると、Domino独自の余計なバンクセレクトMSB/LSBメッセージが挿入されてしまう。 MIDI検定実技では、2級と1級を問わず、レギュレーション違反で減点対象になる可能性がある…

PythonでSMFを操作する (3) セットアップデータ挿入

前回の続き(注: かなりマニアックです)。前準備は済んでいるものとする。 daw-jones.hatenablog.com セットアップデータの生成 セットアップ用のデータは、コントロール・チェンジとプログラム・チェンジを組み合わせた一連のメッセージ・リストとして定義…

PythonでSMFを操作する (2) SysEx挿入

前回記事の続き(注: かなりマニアックです)。今回はトラック1の1小節目冒頭に所定のSysExメッセージを挿入してみる。 daw-jones.hatenablog.com 下準備 midoパッケージのインポートと、Studio One から書き出したサンプルのSMFファイルをmid変数に読み込む…

PythonでSMFを操作する (1) 下準備と読み込み

今回より、少々マニアックにはなるが、PythonによるSMFの加工編集処理について何度かに分けて(五月雨式に)書いていく。なんでそんなことするの?、という根拠については以下に記す。なお最初に断っておくが、以下の話はあくまでMIDI検定実技対策上の要請で…

譜面解釈とMIDI表現 (2) 変拍子の対応 (Studio One)

MIDI検定1級課題曲では変拍子は当たり前のように頻出しており、たとえば昨年の2016年課題曲では、43小節目の1小節だけ4/4から6/4に拍子が変わっている*1。 因みに2級実技では、転調は2016年2月期の練習曲で1曲盛り込まれているが、変拍子については私が知る…

MIDIデータの移調方法 (再考)

以下の前回記事では、Studio One 側でMIDIデータ自体を移調編集してしまう方法を書いたが、効率的なワークフローの観点からはこれはあまり好ましくない方法だと判明したので、別法に改めたい。 daw-jones.hatenablog.com daw-jones.hatenablog.com Studio On…

テンポ・チェンジとMIDIデータ (Studio One)

以下の過去記事で書いたように、MIDI検定1級の成果物として提出するSMFにはテンポ・チェンジも反映させなければならないが、念のため検証したところ、Studio One とDominoの連携上は特に支障がないことが判明したので備忘録としてまとめておく。 daw-jones.h…

MIDIによるギターのストローク表現

MIDIを使った主たるギター奏法シミュレーションのうちで、ミュートとチョーキング(ベンディング)、ハンマリングオン(またはプリングオフ)の3種はすでにMIDI検定2級の練習曲でカバーされている。しかし、もっともギターらしい奏法とも言えるコードストロ…

MIDI検定実技対策のワークフロー

MIDI検定試験の実技対策用ワークフローが概ね固まったので、2級と1級あわせて下記の通りにまとめておきたい。 Domino と Studio One 3 Prime(以下S3)および Tracktion 5(以下T5)を組み合わせた手順で少々込み入ってはいるが、全工程で無償ツールを活用し…

2016年2月期練習曲No.3の演習

MIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2016年2月期練習曲セットから、練習曲No.3を取り上げて分析し、要点を整理する。 本曲は、後半に転調を伴うところが最大のポイントであろう。しかし、フレーズ自体はどのパートもほとんど8分音符で構成され、連符も見…

MIDI検定2級2次対策のワークフロー変更

結論から書くと、ゲートタイム編集前のMIDIデータ入力でMMLはもはや使用せず、 Studio One 3 Prime (以下S3)を使うよう改める。これにより、1級実技と2級実技でワークフローをほぼ同じに統一できるメリットもある。すなわち、基礎となる楽曲MIDIデータはS3…

SMF読み込み再生時の注意点 (Studio One)

MIDI検定2級2次(実技)対策の一環で、Dominoを使って完成させたSMFを再び Studio One 3 Prime に読み込んで再生させる場合の注意点について述べる。以下の過去記事の補足を兼ねる。 daw-jones.hatenablog.com Studio One 本体というよりもむしろ、ほとんど…

Studio One とDomino連携によるSMF作成

以下はMIDI検定1級実技に関わる対策である。2級2次実技については関係しない(Dominoで完結できるため)。 楽曲の基本となるMIDIデータの作成 私が試用した限りでは、Studio One 3 Prime (以下S3)のMIDIエディターは機能面で特に不足は見当たらないので、…

MIDI検定実技のための Studio One 3 Prime 使用方針

前回記事の続き。生楽器音源の種類がある程度揃っており、その音質も申し分ないので Studio One 3 の無料版であるPrimeをMIDI検定実技用のDAWとして使用することに決めたわけであるが*1、制作ワークフローの中での位置づけというか、使用方針めいたものを簡…

Studio One 3 Prime の MIDI CC 対応について

前回記事の補足訂正。脚注でPrime版はMIDIのコントロール・チェンジ (CC) に再生対応していないようだと書いたのだが、その後の試用調査で概ね対応していることが判明したので、訂正がてら設定方法などをまとめておきたい。 daw-jones.hatenablog.com MIDIの…

2015年2月期練習曲No.4の演習

MIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2015年2月期練習曲セットから、最後の練習曲No.4を取り上げて分析し、要点を整理する。 私が調べた限り、利用可能な過年度練習曲セットは2014年2月期以降の4年分なので、現時点でちょうど半分消化完了となり、残りは2…

2015年2月期練習曲No.3の演習

MIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2015年2月期練習曲セットから練習曲No.3を取り上げて分析し、要点を整理する。 この曲は、すでに手掛けた練習曲No.1やNo.2に比べれば易しいと感じられる。8ビートのロック調でリズムはどちらかといえば単調だし、調性…

2015年2月期練習曲No.2の演習

ご無沙汰していたMIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2015年2月期練習曲セットから練習曲No.2を取り上げて分析し、要点を整理しておく。 入力を始める前に譜面全体のチェックを あまりにも当たり前過ぎることではあるが、初心者として改めて肝に命じなけ…

2015年2月期練習曲No.1の演習

先月末で一段落したMIDI検定2級2次試験練習曲による制作演習の続き。今月は、2015年2月期練習曲をNo.1から順番に取り上げて行く予定である。今日はその練習曲No.1の分析と勘所について補足しておきたい。 daw-jones.hatenablog.com ハンマリングとプリングオ…

2014年2月期練習曲No.4の演習

今回は、第15回MIDI検定2級2次試験(2014年2月期)練習曲の最後の演習題材として、 練習曲No.4を取り上げる。 本曲は調性がFマイナーで、フラットが4つも付いているので、どのパートも正確なピッチでのノート入力に苦労させられると思うが、特に音数が多いク…

ベロシティの表現と編集 (Domino)

前回の続き。 daw-jones.hatenablog.com 今回は下図譜面例のようなストリングズにおけるベロシティのダイナミックな調節を取り上げる。 各ノートのベロシティ値は、実はMMLでも指定可能ではあるが、Dominoの方が直感的に編集しやすく結果の確認も容易である…

ピアノの代表的なMIDI入力ポイント

今回より次の練習曲に移り、第15回MIDI検定2級2次試験(2014年2月期)練習曲からNo.3を演習例題として取り上げる。本曲は、珍しいことにチャネル10のドラム・パーカッションが存在しないバラード調の曲である。 今までの演習(練習曲No.1およびNo.2)で遭遇…

オクターブの指定について

DominoとMMLを併用する場合のオクターブの合わせ方について、初回演習時に書き漏らしているので、ここで改めて補足しておきたい。 Dominoの環境設定 Dominoでは、メニューバーより ファイル > 環境設定 と進み、「全般(1)」サブパネルを開く。ここの「オクタ…

連符の入力方法 (DominoおよびMML)

今回よりしばらくは第15回(2014年2月期)MIDI検定2級2次試験用の練習曲のうち、練習曲No.1を演習素材とする。ジャズ・スイング調の本曲は3連符を多用しているため、連符の基礎練習にふさわしいのではないかと思う*1。 練習曲No.2を使った以前の初回演習同様…

Wineが2.0へアップデート

昨年末に下記記事で書いた通り、DominoをMac環境で使用するにあたってはWineが必須となる。そのWineであるが、一昨日24日にv2.0のメジャー更新版をリリースした。Dominoは古いWindowsソフトであるため最新のリソースは特に必要とせず、v1.8あるいはv1.9の旧…

譜面解釈のポイント: チョーキング

前回の続き。サンプル曲は同じく第15回(2014年2月期)MIDI検定2級2次試験用の練習曲No.2である。今回は、典型的なチョーキング(ベンディング)について。 daw-jones.hatenablog.com チョーキングの効果 チョーキングはギター奏法の一種で、無段階かつ滑ら…

制作手順: WAVファイルの書き出し

今回は一番最後の工程となるWAVファイル書き出しに関して補足しておく。 daw-jones.hatenablog.com エフェクト処理とWAVファイル作成 要は、編集完了した楽曲MIDIデータをDominoで再生しつつそれをAudacityで録音し、再生確認の上で問題なければそのままAuda…

制作手順: MIDIデータの追加編集とSMF書き出し

各パート毎の音符MIDIデータをマスター編集ファイルの該当チャネルへコピーした後は、ゲートタイムやピッチベンドといった表現系のデータを編集加工または追加していく。この作業は各パート毎に順繰りに完成させていく方が漏れなく着実に仕上げられると思う*…

制作手順: パート毎MIDIデータのDomino取り込み

今回は、各パートごとにMMLで記述作成したMIDIデータファイルをDominoへ読み込み、マスター編集ファイルへ統合していく操作について補足する。 daw-jones.hatenablog.com Dominoを2つ立ち上げる Mac上ではWineを介しての起動となるが、それぞれ独立したプロ…

同一パートの高音部と低音部の対処

ピアノなどの伴奏楽器パートにおける高音部(ト音記号のスコア)と低音部(ヘ音記号のスコア)のMIDIデータをどうやって効率的に作成編集するか、という問題について少し触れておきたい。 DAWで直接編集する場合は、高音部と低音部でトラックを分けるという…

制作手順: MMLによるMIDIデータの作成

今回は、ドラム・パート以外のMIDIデータをMMLで効率良く作成する手順について補足する。MMLスクリプトの構成概要もここで説明しておきたい。 daw-jones.hatenablog.com MMLによるパート譜の記述 MML自体かなり豊富な言語仕様を備えているので、楽曲全体のMI…

制作手順: ドラム・パートの入力編集

制作手順詳解の続き。今日はドラム・パートのMIDI入力と編集について。制作手順の全工程概要については以下の記事に基づく: daw-jones.hatenablog.com なお、各楽器パートの入力順は基本的にユーザのお好み次第だが、ドラム・パートはゲート・タイムの編集手…

MIDIチャネルとトラックについて

Dominoでは各楽器パートを「チャネル」に割り当てるインターフェースになっているが、一般的なDAWでは「トラック」に割り当てる仕組みとなっている。この相違は私のような初心者にとっては非常に紛らわしい点の一つである。 MIDIはいわば演奏データの送受信…

制作手順: MIDIマスター編集用ファイルの作成

今回より数回に分けて、MIDI検定2級実技用のMIDIデータ・ファイルおよびオーディオ・ファイル制作手順の詳細・勘所を補足し、前日に書いた手順概要を肉付けして行きたい。 daw-jones.hatenablog.com 今日は、手順1および2に該当する「マスター編集ファイルの…

MIDI検定2級実技制作の手順

年末に初体験お試しで練習曲1曲を使った制作実習を一通り完了し、MIDI検定2級実技の制作手順がほぼ固まったので、ひとまずまとめておくことにしたい。本日は作業手順の流れをざっと概観するに留め、個別具体的な詳細については稿を改めて追々書き足していく…

やっぱりMMLを援用することに

現在、2014年2月実施分のMIDI検定2級2次試験練習曲を使ってMIDIデータの打ち込み演習中であるが、効率的なデータ作成にあたってはやはりMMLが有益であると判明したので、制作完了前の quick note として忘れぬうちに記しておきたい。 DominoあるいはDAWによ…

Dominoに関するチュートリアルなど

Dominoのチュートリアル Dominoの多彩な仕様のうちでMIDI検定試験実技に必要な機能は非常に限られているし、MIDI検定3級レベルの基礎知識があれば直感的にすぐ使えるので、たとえば添付の取扱説明書を隅から隅まで理解する必要はないと思うが、一応チュート…

MacへのDomino導入について

率直に言って、楽曲全体におよぶMIDIデータをモダンなDAWですべて「打ち込む」のは非常に骨が折れると思われる。加えて、データ作成後における全体の整合性や入力ミスのチェックが困難を極める。現状、DAWの類で効率的なMIDI打ち込みに対応可能なソフトは、…

MIDI検定実技の特殊性とその対応策など

MIDI検定試験は、近年の音楽制作の実情に沿った形でDAWを重視するべく学習課程や出題内容が4年前より大幅改訂されたにもかかわらず、その試験名が示す通り、依然としてMIDIデータの作成編集技術が大きなウエイトを占めていることには変わりない。そのため実…

MIDI検定2級実技対策などについて

MIDI検定2級取得のためには、2段階の試験過程を突破する必要がある(同時期でなくともよい)。すなわち、筆記のみの1次試験と、実技主体の2次試験である。1級は実技審査のみなので、MIDI検定試験の中では2級が最も準備負荷が高い山場となっている。 1次試験:…

使用予定のDAWソフトなどについて

DAWソフトの選定 Tracktion (T5) に決定 正に群雄割拠の感あるDAWソフト市場だが、どれも一長一短ある上に有償完全版は結構お高いので(数万円の投資を覚悟)、私のような初心者がそうおいそれとお試し買いはできない。少なくとも初期段階では、なるべく機能…