DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

Domino

バッハ気分に浸るツール

夏休みの自動作曲探求シリーズの第3弾。 daw-jones.hatenablog.com 今回は、アルゴリズム作曲ツールの変わり種である Abundant Music を試してみる。これは一言で言えば、バロック音楽生成機である。 最初にサンプルを聞いた方が雰囲気が伝わると思うので、…

WolframTonesの不思議な世界

夏休みの自動作曲探求シリーズの続き。 daw-jones.hatenablog.com 自動作曲とかアルゴリズム作曲と呼ばれる分野では、近年はニューラルネットをベースにした機械学習モデルが主役に躍り出た感があるが、それ以外の手法を使ったモデルも結構昔から多数存在し…

Chordana Composer よりMIDIデータ生成

前回記事を受けて、Chordana Composer のMIDI書き出し機能を試してみたので概要や特徴などをまとめておきたい。 daw-jones.hatenablog.com なお、MIDI書き出しを含めたアプリ全体の機能概要については、2年前の記事だが下記「DTMステーション」のレビューも…

MIDI検定1級課題曲をDominoで再生

MIDI検定1級課題曲の制作では、Studio One で作成した楽曲データのSMFにセットアップ・データを付け足し、Dominoで微修正を加えて完成形のSMFを書き出す*1。2016年課題曲を例にすれば、最終的には以下のようなMIDIチャネル構成とイベントリスト(一部)が出…

PythonでSMFを操作する (7) 不要メッセージの削除とファイル保存

前回からの続きだが、PythonによるSMFの編集加工シリーズは一旦これで終了とする。ここまでの一連の操作を経た修正後のSMFをDominoに読み込み、再生してみた結果については稿を改める。 daw-jones.hatenablog.com 不要メッセージの削除 前回まで放置したまま…

PythonでSMFを操作する (6) 移調

前回の続き(注: かなりマニアックです)。操作要領はほとんど同じである。 daw-jones.hatenablog.com ノート番号と移調 MIDIでは音程をすべて半音単位のノート番号で管理しているので、移調・転調については各メッセージのノート番号を一斉に同一インターバ…

PythonでSMFを操作する (5) MIDIチャネル変更

前回の続き(注: かなりマニアックです)。今回は既存メッセージのMIDIチャネルを変更するが、要領は前回のデルタタイム修正とほぼ同じである。 daw-jones.hatenablog.com Studio One で書き出したSMFの大きな問題 Studio One (Prime版)で Presence XT を使…

PythonでSMFを操作する (4) デルタタイム修正

前回記事の続き(注: かなりマニアックです)。今回は、前回未解決であった最初のノートオン・メッセージのデルタタイム、すなわち発音タイミングをシフトして修正する。 daw-jones.hatenablog.com データ挿入に伴うズレ 途中挿入したセットアップ・データの…

DominoでSMF保存した場合の注意点

今になって気づいたのだが、Domino上で各トラックの音色を選択設定した後にSMF保存すると、Domino独自の余計なバンクセレクトMSB/LSBメッセージが挿入されてしまう。 MIDI検定実技では、2級と1級を問わず、レギュレーション違反で減点対象になる可能性がある…

PythonでSMFを操作する (3) セットアップデータ挿入

前回の続き(注: かなりマニアックです)。前準備は済んでいるものとする。 daw-jones.hatenablog.com セットアップデータの生成 セットアップ用のデータは、コントロール・チェンジとプログラム・チェンジを組み合わせた一連のメッセージ・リストとして定義…

PythonでSMFを操作する (2) SysEx挿入

前回記事の続き(注: かなりマニアックです)。今回はトラック1の1小節目冒頭に所定のSysExメッセージを挿入してみる。 daw-jones.hatenablog.com 下準備 midoパッケージのインポートと、Studio One から書き出したサンプルのSMFファイルをmid変数に読み込む…

PythonでSMFを操作する (1) 下準備と読み込み

今回より、少々マニアックにはなるが、PythonによるSMFの加工編集処理について何度かに分けて(五月雨式に)書いていく。なんでそんなことするの?、という根拠については以下に記す。なお最初に断っておくが、以下の話はあくまでMIDI検定実技対策上の要請で…

譜面解釈とMIDI表現 (2) 変拍子の対応 (Studio One)

MIDI検定1級課題曲では変拍子は当たり前のように頻出しており、たとえば昨年の2016年課題曲では、43小節目の1小節だけ4/4から6/4に拍子が変わっている*1。 因みに2級実技では、転調は2016年2月期の練習曲で1曲盛り込まれているが、変拍子については私が知る…

MIDIデータの移調方法 (再考)

以下の前回記事では、Studio One 側でMIDIデータ自体を移調編集してしまう方法を書いたが、効率的なワークフローの観点からはこれはあまり好ましくない方法だと判明したので、別法に改めたい。 daw-jones.hatenablog.com daw-jones.hatenablog.com Studio On…

テンポ・チェンジとMIDIデータ (Studio One)

以下の過去記事で書いたように、MIDI検定1級の成果物として提出するSMFにはテンポ・チェンジも反映させなければならないが、念のため検証したところ、Studio One とDominoの連携上は特に支障がないことが判明したので備忘録としてまとめておく。 daw-jones.h…

MIDIによるギターのストローク表現

MIDIを使った主たるギター奏法シミュレーションのうちで、ミュートとチョーキング(ベンディング)、ハンマリングオン(またはプリングオフ)の3種はすでにMIDI検定2級の練習曲でカバーされている。しかし、もっともギターらしい奏法とも言えるコードストロ…

MIDI検定実技対策のワークフロー

MIDI検定試験の実技対策用ワークフローが概ね固まったので、2級と1級あわせて下記の通りにまとめておきたい。 Domino と Studio One 3 Prime(以下S3)および Tracktion 5(以下T5)を組み合わせた手順で少々込み入ってはいるが、全工程で無償ツールを活用し…

2016年2月期練習曲No.3の演習

MIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2016年2月期練習曲セットから、練習曲No.3を取り上げて分析し、要点を整理する。 本曲は、後半に転調を伴うところが最大のポイントであろう。しかし、フレーズ自体はどのパートもほとんど8分音符で構成され、連符も見…

MIDI検定2級2次対策のワークフロー変更

結論から書くと、ゲートタイム編集前のMIDIデータ入力でMMLはもはや使用せず、 Studio One 3 Prime (以下S3)を使うよう改める。これにより、1級実技と2級実技でワークフローをほぼ同じに統一できるメリットもある。すなわち、基礎となる楽曲MIDIデータはS3…

SMF読み込み再生時の注意点 (Studio One)

MIDI検定2級2次(実技)対策の一環で、Dominoを使って完成させたSMFを再び Studio One 3 Prime に読み込んで再生させる場合の注意点について述べる。以下の過去記事の補足を兼ねる。 daw-jones.hatenablog.com Studio One 本体というよりもむしろ、ほとんど…

Studio One とDomino連携によるSMF作成

以下はMIDI検定1級実技に関わる対策である。2級2次実技については関係しない(Dominoで完結できるため)。 楽曲の基本となるMIDIデータの作成 私が試用した限りでは、Studio One 3 Prime (以下S3)のMIDIエディターは機能面で特に不足は見当たらないので、…

MIDI検定実技のための Studio One 3 Prime 使用方針

前回記事の続き。生楽器音源の種類がある程度揃っており、その音質も申し分ないので Studio One 3 の無料版であるPrimeをMIDI検定実技用のDAWとして使用することに決めたわけであるが*1、制作ワークフローの中での位置づけというか、使用方針めいたものを簡…

Studio One 3 Prime の MIDI CC 対応について

前回記事の補足訂正。脚注でPrime版はMIDIのコントロール・チェンジ (CC) に再生対応していないようだと書いたのだが、その後の試用調査で概ね対応していることが判明したので、訂正がてら設定方法などをまとめておきたい。 daw-jones.hatenablog.com MIDIの…

2015年2月期練習曲No.4の演習

MIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2015年2月期練習曲セットから、最後の練習曲No.4を取り上げて分析し、要点を整理する。 私が調べた限り、利用可能な過年度練習曲セットは2014年2月期以降の4年分なので、現時点でちょうど半分消化完了となり、残りは2…

2015年2月期練習曲No.3の演習

MIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2015年2月期練習曲セットから練習曲No.3を取り上げて分析し、要点を整理する。 この曲は、すでに手掛けた練習曲No.1やNo.2に比べれば易しいと感じられる。8ビートのロック調でリズムはどちらかといえば単調だし、調性…

2015年2月期練習曲No.2の演習

ご無沙汰していたMIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2015年2月期練習曲セットから練習曲No.2を取り上げて分析し、要点を整理しておく。 入力を始める前に譜面全体のチェックを あまりにも当たり前過ぎることではあるが、初心者として改めて肝に命じなけ…

2015年2月期練習曲No.1の演習

先月末で一段落したMIDI検定2級2次試験練習曲による制作演習の続き。今月は、2015年2月期練習曲をNo.1から順番に取り上げて行く予定である。今日はその練習曲No.1の分析と勘所について補足しておきたい。 daw-jones.hatenablog.com ハンマリングとプリングオ…

2014年2月期練習曲No.4の演習

今回は、第15回MIDI検定2級2次試験(2014年2月期)練習曲の最後の演習題材として、 練習曲No.4を取り上げる。 本曲は調性がFマイナーで、フラットが4つも付いているので、どのパートも正確なピッチでのノート入力に苦労させられると思うが、特に音数が多いク…

ベロシティの表現と編集 (Domino)

前回の続き。 daw-jones.hatenablog.com 今回は下図譜面例のようなストリングズにおけるベロシティのダイナミックな調節を取り上げる。 各ノートのベロシティ値は、実はMMLでも指定可能ではあるが、Dominoの方が直感的に編集しやすく結果の確認も容易である…

ピアノの代表的なMIDI入力ポイント

今回より次の練習曲に移り、第15回MIDI検定2級2次試験(2014年2月期)練習曲からNo.3を演習例題として取り上げる。本曲は、珍しいことにチャネル10のドラム・パーカッションが存在しないバラード調の曲である。 今までの演習(練習曲No.1およびNo.2)で遭遇…