DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

読譜

MIDI検定2級2次練習曲(2018年2月期)レビュー (1)

以下記事の続きになるが、制作演習をやりつつ各練習曲の勘所や要注意点などを各曲1回ずつ、計4回に分けて簡単に抽出しておきたい。本番課題曲の主だった題材が浮かび上がってくるかもしれない。 daw-jones.hatenablog.com 練習曲No.1 練習曲No.1スコア(PDF) …

MIDI検定1級演習 2013年課題曲 (3) 全体総括その他注意点など

以下記事の続き。一通り制作を終えてみての反省、所感や傾向と対策のようなものを順不同で書いてみたい。そろそろ2級練習曲の演習と準備に取り掛からねばならないため、1級課題曲演習はこれにて一旦終了とする。 daw-jones.hatenablog.com 時間配分と入力手順…

金管楽器とミュート奏法

MIDI検定1級2013年課題曲演習の一環ではあるが、制作一般論としてトランペットなど金管楽器に登場するミュートの譜面解釈や音色対応などについて補足する。 daw-jones.hatenablog.com トランペットのミュートいろいろ 一口にトランペット用のミュートと言っ…

金管楽器とポルタメント

MIDI検定1級2013年課題曲演習の一環ではあるが、制作一般論としてトランペットなど金管楽器に登場するポルタメントの譜面解釈とMIDI表現について補足する。 daw-jones.hatenablog.com ポルタメントの表現手段 ポルタメントの表現については、思いつくだけで…

金管楽器のターン表現

MIDI検定1級2013年課題曲演習の一環ではあるが、制作一般論としてトランペットなど金管楽器に登場するターンの譜面解釈とMIDI表現について補足する。 daw-jones.hatenablog.com 譜例と解釈法 上記2013年課題曲の譜面では、以下のようなパターンでターン装飾…

MIDI検定1級演習 2013年課題曲 (2) 楽曲構成とMIDI入力の段取りなど

以下記事の続き。 daw-jones.hatenablog.com2013年課題曲は転調とテンポ変更にスイング指定が加わり、また繰り返し記号を伴って少々複雑な構成となっている。2011年課題曲演習と同様の手順ではあるが、あらかじめリハーサル・マークやセーニョ記号その他節目…

スウィング(シャッフル)とクオンタイズ (2)

以下記事の続きで、本稿では Studio One 3.5 Prime版(以下S3)における具体的なスウィングMIDI入力の方法について記す。 daw-jones.hatenablog.com 2種類の入力手順 S3含めて一般的にDAWでは以下のような2種類の入力手順が考えられる: ピアノロール編集画面…

スウィング(シャッフル)とクオンタイズ (1)

以下の記事で書いた通り、今回のMIDI検定2級2次試験練習曲の一つに8分3連のスウィング(シャッフルまたはハネ)表現が登場した。スウィング調の制作については私も初体験なので、少し掘り下げて書き記しておきたい。 daw-jones.hatenablog.com 基本的な考え…

MIDI検定1級演習 2013年課題曲 (1) 概観

年始休み明け以降はMIDI検定2級実技試験用の練習曲セット*1に着手する必要があるため、この辺でそろそろ本年最後のMIDI検定1級課題曲の演習をやっておくことにしたい。 冬季休暇を使えることを念頭に、今回は比較的難度が高い課題曲を選んでみた。前回取り組…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (12) 全体総括など

下記記事で始まった演習シリーズの最後を締めるレビュー総括と制作後の反省など。以下、順不同で備忘録的にまとめるが、特に2011年課題曲に限定されず1級課題曲制作全般について指摘できることだと思う。 daw-jones.hatenablog.com 譜面はスキャンしてPDF化…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (10) その他の管弦楽器

以下記事の続き。今回補足する管弦楽器については、クラシック調の2016年課題曲と共通する技法が少なくない。 daw-jones.hatenablog.com ストリングズの音色補強 バイオリン等ストリングズ系統の音色でいつも悩ましいのは、アタックが弱い部分の補強をどう処…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (9) ギターとストラミング

以下のギター音色関連記事の続きで、スチール・ギターのストラム奏法(和製英語ではストローク)について掘り下げる。MIDIでギター演奏をシミュレートする際、最大の課題の一つと言える。 daw-jones.hatenablog.com スコア上の記譜例 明らかにストラムすべき…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (8) ギターの音色設定とその他基本事項

以下記事の続き。今回はギターのパートについて。本曲のMIDI表現では一番肝になる要素が詰まった楽器パートで、音色編集含めて他楽器以上の工夫を要する。これでようやく主要楽器のパートは完成、山場を越えたといったところである。 daw-jones.hatenablog.c…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (7) キーボードとグリッサンド

以下記事を踏まえての1級課題曲演習の続き。今回は鍵盤楽器のパートと、特にオルガンで多用されるグリッサンド(glissando)について。 daw-jones.hatenablog.com 音色の切り替え 鍵盤楽器のパート2種、すなわち "Keyboard 1" および "Keyboard 2" は共にそれ…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (6) ベースと装飾音符

以下記事の続きで、今回はベースとその装飾音符について精査する。 daw-jones.hatenablog.com 基本と典型例 本曲のベース部ではすべて半音上げの装飾音符で、主音は八分音符となっている。したがって、ピアノロール上で装飾音と主音の組み合わせを一度作って…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (5) パーカッション

前回の続きで、パーカッションに関して補足する。 daw-jones.hatenablog.com 1次審査の評価対象外 パーカッション類すべてについて、MIDIデータの正確性自体は評価されないので、ある程度自由に制作できる。もっとも、一応制作規定書にはGM準拠配列の参考ノ…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (4) ドラムのフィルインその他補足

以下記事の続き。今回はドラムのフィルイン対応と繰り返し記号の解釈について補足する。 daw-jones.hatenablog.com フィルインとソロのアドリブ対応 フィルインとソロについては制作者(受験者)の裁量に任されており、どのようなパターンで埋めても構わない…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (3) ドラム基本パターン

以下記事の続き。 daw-jones.hatenablog.com ポピュラー曲の場合、基本はドラム・パーカッションとベースを最初に打ち込んで楽曲の背骨を作るところから手掛け、コードやメロディを後から乗せるアプローチが一般的かと思う。 そういう意味では、昨年2016年課…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (1) 概観

今月よりMIDI検定1級課題曲の演習に戻ることとしたい。昨年2016年度の課題曲演習以来久しぶりの再開となる。 daw-jones.hatenablog.com 演習題材 今回は2011年度(第2回)の課題曲を取り上げる。実は本曲の1ページ目のみサンプルとして公式ガイドブック p.24…

MIDI検定1級2016年課題曲制作の感想など

掲題の件で、ミックスダウンとマスター編集後のWAVファイル出力まで一通りやってみての感想などを書き記しておき、今後のワークフローの改善などに役立てることとしたい。 曲調などの雑感 2016年課題曲は、はっきり言ってジャズ・ブルーズの名曲 "Summertime…

譜面解釈とMIDI表現 (7) ダブルベース

ダブルベース(コントラバス)の奏法は、弓を使う方法(アルコ)と、弦を指で弾くピチカートの2種類があり、2016年のMIDI検定1級課題曲でも1箇所だけ使い分けが必要である(下記譜例参照)。なお、ダブルベースの楽器自体の解説については下記動画に詳しい。…

譜面解釈とMIDI表現 (6) グリッサンド

グリッサンド (glissando) も管楽器を中心としてMIDI検定1級課題曲ではよく目にする表現だと思う。2016年課題曲ではバスクラリネットに1箇所だけ出現する(下例参照)。 クラリネットのグリッサンドは実際には以下の動画のような演奏となる: www.youtube.com…

譜面解釈とMIDI表現 (5) ホルンのゲシュトップフト奏法

2016年のMIDI検定1級課題曲において、もっとも特異な音色指定は、ホルンのゲシュトップフト奏法である。 作曲者からのメッセージに簡単な解説が書かれていたが、私を含めて管楽器に馴染みのない人にとってはこれだけでは皆目見当がつかないので、YouTubeに多…

譜面解釈とMIDI表現 (4) トリル

MIDI検定1級課題曲では、トレモロ (tremolo) と並んでトリル (trill) も頻出表現の一つである。2016年課題曲では、ピッコロ等管楽器パートに1箇所出現する(下例参照)。 通常は、親音符からスタートして2度上の音*1と素早く交互に弾き、最後のみ3連符にして…

譜面入力にMuseScoreを使う

MIDI検定1級課題曲のスコアは、残念ながら紙の印刷物のみでPDFファイルでは提供されないため*1、本ブログで譜例を作成する際には別途スコア入力ソフトを使って再現している。ここで私が愛用しているのは、オープンソースでフリーの MuseScore である。 muses…

譜面解釈とMIDI表現 (3) トレモロ

2016年のMIDI検定1級課題曲では、バイオリン・パートでトレモロ (tremolo) が2箇所出現する。譜面上は、下図のように、基音に対して斜線を何本か追記することで音符の刻み方(速さ)が指定される。下例の場合、追記斜線2本含めて旗が合計3本ということになる…

譜面解釈とMIDI表現 (2) 変拍子の対応 (Studio One)

MIDI検定1級課題曲では変拍子は当たり前のように頻出しており、たとえば昨年の2016年課題曲では、43小節目の1小節だけ4/4から6/4に拍子が変わっている*1。 因みに2級実技では、転調は2016年2月期の練習曲で1曲盛り込まれているが、変拍子については私が知る…

譜面解釈とMIDI表現 (1) ハープのアルペジオ

今回から何度かに分けて(一気連続せずに五月雨式になるが)、MIDI検定1級課題曲における上級レベルの譜面解釈とそのMIDIデータによる再現方法に関し、1回1トピック限定で備忘録というか事典みたいな感じでまとめていきたいと思う。当然ながら、今までにやっ…

コードネームの表記法を覚える

ポピュラー音楽を演奏したり制作する上で、コード進行は必須とも言える基礎知識で、その下地として、とりあえずは一般的なコード表記を難なく解読できるようになっておきたい。 ちなみに、MIDI検定2級1次試験では極めて基本的な事柄を数題問われる程度なので…

2017年2月期練習曲の考察と注意点など

MIDI検定2級2次試験(実技)演習シリーズの最後として、2017年2月期練習曲セットを取り上げて分析し、要注意点などを整理しておく。これにて現時点で利用可能な過年度練習曲はすべて実践終了となる。私が受験予定の2018年2月期用の練習曲は本年12月末頃に公…