2018-01-01から1年間の記事一覧
DTMやDAWの話から外れてしまうが、今年上半期が終了するタイミングで当ブログもHTTPS配信に切り替えてみたので、移行に関するちょっとした知見などを共有することにしたい。 他ユーザの体験談をいくつか参照する限りでは、意外に煩雑な印象もあって尻込みし…
MIDI検定1級の2017年課題曲演習を終えた締めくくりとして、最後のまとめやその他気づいた点などを書いておく。 daw-jones.hatenablog.com 私はこれまで2011年(ポップ・ロック)、2013年(ビッグバンド・ジャズ)、2016年(クラシック)と来て2017年課題曲(…
本日25日より、来たる第10回MIDI検定1級試験の出願受付が始まった。申し込み締め切りは8月3日なのでまだ十分余裕はあるが、受験予定者は7月中には受験料振込みまで済ませておいた方がよいだろう。私も当然そのつもりでいる。 MIDI検定試験1級案内 試験・制作…
以下記事の続きになるが、Studio One の重要な仕様を指摘しておきたいので、別出しの一般記事として書くことにする(ちょっとマニアックです)。 daw-jones.hatenablog.com 途中の音色変更とMIDIデータ 同一楽器パート(トラック)において途中の音色変更を…
MIDI検定1級2017年課題曲の要所ポイントを書き記すシリーズの最後として、今回はエレキのパートに注目してみたい。 daw-jones.hatenablog.com 本曲のエレキに関しては、大きく分けて2種類の勘所がある: ピッチベンド・コントロールを使ったベンディング(チ…
昨日から本日にかけてmacOS版 GarageBand(以下GB)のアップデート版が提供され始めたようなので備忘録としてクイック・ノート的に書いておく。 www.macworld.com 音源ライブラリとループ素材が増強 今回はUI改善や機能強化というよりも、音源ライブラリやア…
下記記事を受けて個別の注目箇所を引き続き書き記していく。 daw-jones.hatenablog.com 今回は、バイオリンのトレモロ (tremolo) とトリル (trill) につき復習を兼ねて再度書き記す。 両者とも1級では何度もお目にかかる必出表現だが、私が調べた範囲では2級…
最近になって LANDR と NI (Native Instruments) の大手業者からロイヤルティ・フリーのサウンド素材がダウンロード利用できるようになったので、備忘録がてらに紹介しておきたい。サウンド・ライブラリーもクラウドの時代に移行しつつある動きが垣間見える…
下記記事を受けて個別の注目箇所を引き続き書き記していく。 daw-jones.hatenablog.com 今回は、ピアノ・パートに出現する若干トリッキーな和音演奏の小節を取り上げる。具体的には、以下譜例のように高音部と低音部で一部のノートが重複しているケースであ…
W3Cの Web Audio/MIDI API 仕様の普及により、いわゆるブラウザーDTMを提供する各種サービスが花盛りだが、そのうちの一つである BandLab を試してみたので備忘録がてらに感想などを書いておきたい。 ちなみにBandLab社は、Gibsonから Cakewalk を買収して事…
以下記事の続きで、MIDI検定1級2017年課題曲の演習というテーマに沿って、今回より個別具体的な打ち込み表現のポイントなどを追々書き足していくことにしたい。必ずしもMIDI検定に限定されない制作一般的なtipsも多く混ざっていると思うので、自主制作のヒン…
Studio One で書き出し保存したSMFを Domino で読み込んでチェックすると、数は少ないものの所々でノートオンのタイミングとなるティック値が微妙にズレていることがある。計算誤差なのかどうか原因は不明なのだが、ほとんどは1ティックだけ前後にズレるケー…
Studio One はバージョン4に上がるまで有償Professional版の購入は控えた方がよいだろうと昨年はずっと粘り続けていたのだが、本日遂にバージョン4リリースの発表があった。たぶん秋のバーゲン・シーズンにぶつけてくるのではないかと想定していたので、意外…
以下記事の続きで、今回はMuseScoreを使用した譜面化を検証してみる。 daw-jones.hatenablog.com SMFのインポート 前回と同様に、システム・セットアップデータが付加されたSMFを作成し、これをMuseScoreに読み込むとする。 SMF作成後、メニューバーから フ…
時の経過は速いもので、本年度MIDI検定1級試験の本番までいつの間にやらあと3ヶ月となった。そこで一応最後の演習・準備として、昨年2017年度の課題曲を実践演習することにしたい。 個別詳細なテクニックや注意点などについては演習がてら順に追記していくつ…
MIDI検定2級2次試験およびMIDI検定1級での1次審査対応において、各ノートのピッチとタイミングの確認は十分に尽くす必要があるが、視認性があまり良いとは言えないピアノロール編集画面上での目視検証だけではどうしても限界ある。 そこで補助手段として、MI…
以下の元記事に対して id:psycholococolo さんよりコメントを頂き、Studio One の場合の対処方法をご教示くださったので、謝意を述べるとともに、本記事で改めてまとめておきたい。 daw-jones.hatenablog.com 別のソングで使った特定トラックの設定(音源音…
和声すなわちコード進行の理論は、MIDI検定実技では直接必要となる場面はないものの*1、自主制作ではある程度は知っておいた方がよい有用な知識の一つである。 コードの基礎理論に関する手引きやウェブ・チュートリアルの類はそれこそ星の数ほどあって、私の…
昨日記事の続き。合否通知書に同封されている採点シートと全体講評について簡単に触れておく。 daw-jones.hatenablog.com 採点シート 2級実技の結果については、A4用紙一枚に一覧表形式で、自分がミスした箇所の全明細を明らかにしてくれる。たとえば、私の…
去る2月末に受験した第19回MIDI検定2級2次試験の成績表とライセンス・カードの交付が当初の予定よりも前倒しで実施され、本日私の自宅にも郵送されてきた。 先週すでに合格は確認していたが、私の得点内訳は2次筆記が20点、2次実技が73点、合計93点/100点満…
先週一部で話題になっていた音楽バラエティ番組「関ジャム」によるJ-POPの音楽理論的な分析がなかなか興味深かった。音楽好きにはすでに広く知られている話がほとんどだったが、要点は簡潔によくまとめられていて一見の価値はある*1。 togetter.com リズム主…
MIDI検定2級に無事パスしたついでに、私がこれまでに辿った学習方法や実技制作のアプローチなどに関して要点を簡単にまとめておこうと思う。今後受験される方の参考になれば幸いである。 daw-jones.hatenablog.com daw-jones.hatenablog.com 1次と2次の対策…
昨日、2月末に実施された第19回MIDI検定2級2次試験の合格者番号が協会サイト上に掲示・公表された。 MIDI検定2級2次試験結果報告 私の受験番号も確認し、無事に合格となってホッと胸をなでおろす。さすがにノートミスはないはずと確信していたので、想定外の…
以下の小ネタ記事に対する補記。同じような悩みを持った人が多いせいか、本ブログでは割とアクセス上位の記事であるが、iOS版のGarageBandを触っているうちに、初心者はむしろスケール主体のアプローチで取り組んだ方が主題となるメロディーを着想しやすいの…
昨年8月に実施された第9回MIDI検定1級課題曲スコアの一般公開・販売が19日より解禁となった。 MIDI検定1級試験(課題曲set)の販売のご案内 作曲者の総評ではベートーベン交響曲第5番を独自解釈でアレンジした楽曲とのことだが、昨年合格者発表時のコメントで…
本日、協会より2018年度のMIDI検定試験スケジュールが公表された: 2018年度MIDI検定試験のご案内 同時に、昨年度第9回MIDI検定1級課題曲の販売公開も始まったが、これについてはまた稿を改める。 私はつい先月末に2級2次試験を受験したばかりで、依然として…
ボカロ楽曲の制作シーンもすでに衰退論が囁かれる昨今、なにを今更感があるかもしれないが、代替ツールとして無償版AlterEgoがそこそこ使えそうだったので備忘録がてらに書き留めておく。 sleepfreaks-dtm.com Mac版はAUプラグイン仕様なので、Tracktion は…
もう1週間ほど前になるが、以下記事で Chrome Music Lab の新機能である Song Maker が紹介されていたついでに、自主制作に使えそうな自動作曲ツールでもあるかと思って同Lab全体をざっと試してみたところ... jp.techcrunch.com musiclab.chromeexperiments.…
先月末あたりにはてなブックマークでバズっていた以下の記事と、その記事より引用されている参照記事を一読しての感想をメモ書き程度にちょこっと記す。 note.mu 追加の参照記事: 収録レベルの話:Studio Gyokimae 音圧アップ競争のバカバカしさについてはま…
昨日記事の続きで、今回は制作規定書と本番課題曲などについて簡単に振り返る。 daw-jones.hatenablog.com 制作規定書 制作規定書は驚くほど事細かで、ゲートタイム(デュレーション)の長さやコントロール・チェンジの入力タイミングなどについても微に入り…