DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

MIDIイベントの複製共有 (Studio One)

Studio One の操作で、知ってるようで案外知らないかもしれない小技について。 編集画面では、Dキー押下で単純な複製 (Duplicate) が可能で、これはよく知られているし、私も頻繁に使う。他DAWのようにCtrlキー/Commandキーと組み合わせる必要がないため、作…

MIDIデータの移調方法 (再考)

以下の前回記事では、Studio One 側でMIDIデータ自体を移調編集してしまう方法を書いたが、効率的なワークフローの観点からはこれはあまり好ましくない方法だと判明したので、別法に改めたい。 daw-jones.hatenablog.com daw-jones.hatenablog.com Studio On…

MIDIデータの移調方法 (Studio One)

以前の記事でも少し触れた通り、MIDI検定1級では様々な移調楽器への対応を迫られるため、これについて検証、確認しておく。 daw-jones.hatenablog.com MIDIデータの移調方法 Studio One のみならず、多くのDAWでは移調対策として、 再生時に自動的に移調する…

テンポ・チェンジとMIDIデータ (Studio One)

以下の過去記事で書いたように、MIDI検定1級の成果物として提出するSMFにはテンポ・チェンジも反映させなければならないが、念のため検証したところ、Studio One とDominoの連携上は特に支障がないことが判明したので備忘録としてまとめておく。 daw-jones.h…

MIDI検定1級課題曲セットの中身概観 (4)

前回からの続き。今回は、提出物3の作業レポートに関して概要を見る。なお、本丸のスコアについては制作実習に入ってから細かくポイントを洗い出していくつもりなので、1級課題曲セットの概観シリーズは今回で一旦締める。 daw-jones.hatenablog.com 作業レ…

MIDI検定1級課題曲セットの中身概観 (3)

前回の続きで、制作規定書の注意点をチェックする。今回は、提出物2(2次審査用オーディオCD)に関して。提出物3(作業レポート)については次回に触れる。 daw-jones.hatenablog.com 2次審査は聴感審査と芸術評価のみとなるため、1次審査と違ってあれこれと…

MIDI検定1級課題曲セットの中身概観 (2)

前回の続き。今回は制作規定書のうち、提出物1(1次審査用MIDIデータ)に関する規定項目についてチェックする。 daw-jones.hatenablog.com システム・セットアップデータについて 冒頭1小節目のセットアップ・データについては、いくつか細かい指示があるも…

MIDI検定1級課題曲セットの中身概観 (1)

先日に2016年第8回MIDI検定1級課題曲セットを入手したので、紹介がてら何回かに分けてドキュメントの概要や審査ルールなどをざっと確認しておきたい。なお、著作権等の事情により文書丸ごとをスキャンしてアップロードすることは控える。 入手方法など 入手…

Waveformの機能概要資料

ここ最近は制作実習でも Studio One べったりだったのでちょっと久しぶりにTracktionあるいはWaveform絡みの備考を。 旧Tracktionではミキサー・コンソール・ビューを敢えて省いていたせいもあり、導入を敬遠していたユーザがかなり多かったのではないかと推…

Get Wild リミックスにドはまり他

前回記事の続きのような雑感。 daw-jones.hatenablog.com 上記の記事で、TMNの "Get Wild" 公式リミックス・コンテスト(以下リンク再掲)はボーカル・ステムしか提供されないのであんまり乗り気がしない、というようなことをポロリと書いてしまったが、実際…

リミックス・ネタの補足 (国内編)

前回記事の追記。 daw-jones.hatenablog.com 英語が苦にならなければ、MetaPopは質量ともにリミックスのネタが充実しており、各コンペに参加するかどうかに関わらず、種々雑多な楽曲のステムを気軽に落としてミックスダウンの練習をやってみたり、適当に遊ん…

リミックス・ネタを求めて

以下の過去記事のちょっとした補足。 daw-jones.hatenablog.com 著作者公認リミックスが市民権を得ている海外では、DJやリミックス愛好者をターゲットにしたポータル・サイトの類が結構多数見つかるが*1、その中でも MetaPop は使い勝手がよさそうなので、遅…

Soundtrapのトラック別ダウンロードについて

日本国内でSoundtrapを積極活用しているユーザは非常に少ないのではないかと推測するが、最近気づいた注意点らしきものを一応備忘録的に書いておく。なお、Soundtrapについては以下の過去記事でも少し触れた。 daw-jones.hatenablog.com オーディオ素材作成…

ギターのストローク表現 (つづき)

前回記事の補足。 daw-jones.hatenablog.com ギターのコード・ストロークに関しては、MIDI打ち込みでもある程度はシミュレート可能だが、近年ではサンプリング音源を使ったさらにリアルな再現方法の方が一般的だと思われる。 そこで今回は音源の一例としてプ…

MIDIによるギターのストローク表現

MIDIを使った主たるギター奏法シミュレーションのうちで、ミュートとチョーキング(ベンディング)、ハンマリングオン(またはプリングオフ)の3種はすでにMIDI検定2級の練習曲でカバーされている。しかし、もっともギターらしい奏法とも言えるコードストロ…

MIDI検定実技対策のワークフロー

MIDI検定試験の実技対策用ワークフローが概ね固まったので、2級と1級あわせて下記の通りにまとめておきたい。 Domino と Studio One 3 Prime(以下S3)および Tracktion 5(以下T5)を組み合わせた手順で少々込み入ってはいるが、全工程で無償ツールを活用し…

Studio One と Tracktion の使い分けについて (再考)

MIDI検定1級課題曲サンプル*1やリミックス自主制作*2などで何度か聴き比べた結果、Studio One 3 Prime(以下S3)で制作したオーディオは、やはり Tracktion 5(以下T5)でミックスダウンし直した方がいい、という結論に到達した。 下記記事の通り、作業効率…

ドラムのパーツ分解と編集方法おさらい

今回も下記記事の補足を兼ねて、ドラムのパーツ分解出力とその編集方法について追記しておく。例によって、Studio One 3 Prime(以下S3)と Tracktion 5 (以下T5)の使い分けと役割分担が必要になってくる。 daw-jones.hatenablog.com MIDI書き出し(S3) + …

Studio One と Tracktion の使い分けについて

前回記事の補足で、Studio One 3 Prime(以下S3)と Tracktion 5(以下T5)の使い分けについて再考する。実際のところ、S3の方をミックスダウン編集に使った方が効率的ではないか、という件について。 daw-jones.hatenablog.com 追記 再検証の結果、音質の問…

MIDIデータおよびステム書き出しの方法 (Studio One)

Studio One 3 Prime (以下S3)は無償版とはいえ、少なくとも初心者にとっては十分過ぎるほど機能豊富であり、個人的には特に以下の3点で優れているように思う*1: 比較的多量のまとまったMIDIデータの作成と編集 生楽器音源による楽曲再生 オーディオ素材の…

弦楽器で強いアタックを表現する方法

弦楽器のサンプリング音色で苦労するのがアタックの強弱表現である。弦楽器は総じて発音の立ち上がりが遅いのでベロシティの効果も薄く、特にレガート系の音色はそのまま無加工ではfpなどの強弱を表現できない。 音源によっては細かなアーティキュレーション…

Waveform紹介記事

DTMステーションにてWaveformの紹介記事が掲載されていたので、以下参考まで: www.dtmstation.com 私も年内に無償版の Tracktion 5 から Waveform に乗り換えようかと検討中だが、やはり最大の注目機能はコード・ヘルパーである。この機能概要は上記記事でも…

MIDI検定1級の審査基準などについて

MIDI検定1級は1次審査と2次審査があり、このうちMIDIデータの検証評価に絞った1次審査については何をどこまでチェックされるのか、公式ガイドブックや受験案内等では必ずしも明確ではない点も多い。 実は1級発足当初のQ&Aページに、審査基準の詳細につき一問…

MIDI検定2級の基礎準備終了と試験対策雑感など

昨年12月あたりよりこつこつとやってきたMIDI検定2級1次・2次の試験準備については、GWを通じて1次試験の過去問および2次試験練習曲の実践演習ともにすべて完了となった。ちょうど半年程度で一通り終了となり、予想外に早く消化してしまった感はあるが、1次…

MIDIシステム・メッセージの概要整理など

MIDI検定2級1次試験におけるMIDIメッセージ規格関連の必出重要項目は、大別すると以下の3分野である: チャネル・メッセージ(Channel Voice および Channel Mode*1) システム・メッセージ(後述) 同期関連: MIDI規格ではシステム・メッセージの範囲*2。こ…

コードネームの表記法を覚える

ポピュラー音楽を演奏したり制作する上で、コード進行は必須とも言える基礎知識で、その下地として、とりあえずは一般的なコード表記を難なく解読できるようになっておきたい。 ちなみに、MIDI検定2級1次試験では極めて基本的な事柄を数題問われる程度なので…

2017年2月期練習曲の考察と注意点など

MIDI検定2級2次試験(実技)演習シリーズの最後として、2017年2月期練習曲セットを取り上げて分析し、要注意点などを整理しておく。これにて現時点で利用可能な過年度練習曲はすべて実践終了となる。私が受験予定の2018年2月期用の練習曲は本年12月末頃に公…

リミックス演習の題材

リミックスは、オーディオ素材の編集加工や、ミキシングおよびマスター編集のスキルアップに最適の演習課題だと思う。と同時に、プロの楽曲構成・音色加工技術を詳細に分析して自分の血肉とする良き機会でもある。完全オリジナルと丸コピの中間という塩梅も…

イベントリスト問題の解説 (4)

MIDI検定2級1次試験のイベントリスト問題を考察するシリーズ最終回。今回は旧制度問題のまとめと総評解説など。これで現状利用可能なイベントリスト問題はすべて攻略済みとなり、残すは知識問題のみであるが、夏以降に着手しても本番には十分間に合う。 旧制…

イベントリスト問題の解説 (3)

MIDI検定2級1次試験のイベントリスト問題について考察するシリーズ。引き続き新制度試験の過去問に取り組む。本日は第15回と第14回を対象とする。これにて新制度のイベントリスト問題はすべて完了である。 第15回試験の解説 試験問題: MIDI検定2級1次筆記試…

イベントリスト問題の解説 (2)

MIDI検定2級1次試験のイベントリスト問題について考察するシリーズ。引き続き新制度試験の過去問に取り組む。本日は第17回と第16回を対象とする。 第17回試験の解説 試験問題: MIDI検定2級1次筆記試験の問題(PDF) 模範解答: MIDI検定2級1次筆記試験の解答(PD…

イベントリスト問題の解説 (1)

MIDI検定2級2次試験の練習曲実践は、2017年2月期の4曲セットを残すのみとなったが、これを消化する前に再び1次試験のイベントリスト問題をやっつけてしまい、残りの実技演習にフィードバックさせたい。 そこで今回より何度かに分けて、過去のイベントリスト…

2016年2月期練習曲No.4の演習

MIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2016年2月期練習曲セットから、練習曲No.4を取り上げて分析し、要点を整理する。これにて2016年2月期の練習曲はすべて終了となる。 パーカッションの音色選択 本曲も練習曲No.3同様に、Studio One 3 Prime 内臓音源の…

2016年2月期練習曲No.3の演習

MIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2016年2月期練習曲セットから、練習曲No.3を取り上げて分析し、要点を整理する。 本曲は、後半に転調を伴うところが最大のポイントであろう。しかし、フレーズ自体はどのパートもほとんど8分音符で構成され、連符も見…

FMシンセの原理に関するチュートリアル

往年の名機 Yamaha DX-7 を模したソフトシンセである DEXED はすでに導入してはいるのだが、アナログシンセとは毛色の異なる音色作りが難しくてほとんど使っていなかった。今まで横着をして単に勉強不足なだけなのだが、基本原理を少し学習してみたので、以…

2016年2月期練習曲No.2の演習

MIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2016年2月期練習曲セットから、練習曲No.2を取り上げて分析し、要点を整理する。 シンセリード フレーズ自体は全然難しくはないが、スタッカートの点在には要注意である。また、シンセリードではお馴染みであるピッチ…

MIDI検定2級2次対策のワークフロー変更

結論から書くと、ゲートタイム編集前のMIDIデータ入力でMMLはもはや使用せず、 Studio One 3 Prime (以下S3)を使うよう改める。これにより、1級実技と2級実技でワークフローをほぼ同じに統一できるメリットもある。すなわち、基礎となる楽曲MIDIデータはS3…

SMF読み込み再生時の注意点 (Studio One)

MIDI検定2級2次(実技)対策の一環で、Dominoを使って完成させたSMFを再び Studio One 3 Prime に読み込んで再生させる場合の注意点について述べる。以下の過去記事の補足を兼ねる。 daw-jones.hatenablog.com Studio One 本体というよりもむしろ、ほとんど…

2016年2月期練習曲No.1の演習

しばらく Studio One の試用・検証に集中していたため1ヶ月ほど間が空いたが、今回よりMIDI検定2級2次試験演習の続きを再開したい。残り未消化の練習曲は、2016年2月期および2017年2月期の練習曲各々4曲ずつ、計8曲である。なお、私が受験予定の2018年2月期…

アナログシンセ復権の歴史的経緯など

前回記事との関連で、シンセサイザーに関する研究資料や報道記事などを漁っているうちに、近年のアナログシンセ復権の歴史的背景などを解説した良記事があったので、備忘録がてらここに紹介しておきたい。 daw-jones.hatenablog.com 2つあって両者とも内容は…

Synth1のチュートリアル動画

アナログシンセのプラグインについては、私は結局のところSynth1の一択で、それ以外はほとんど使わない状況である。フリーの制作環境という限定条件を付ければ、おそらく私同様のアマチュア初心者にとってはSynth1があれば必要十分だろうと思う*1。 Synth1も…

Studio One とDomino連携によるSMF作成

以下はMIDI検定1級実技に関わる対策である。2級2次実技については関係しない(Dominoで完結できるため)。 楽曲の基本となるMIDIデータの作成 私が試用した限りでは、Studio One 3 Prime (以下S3)のMIDIエディターは機能面で特に不足は見当たらないので、…

MIDIイベント・インスペクタの表記解釈 (Studio One)

Studio One における各MIDIノートのオン/オフ・タイミングと長さの表記方法は、MIDI検定のイベントリスト問題やDominoの表記法と大きく異なるので注意を要する。この読み方については、なぜか肝心のレファレンス・マニュアルには明記されていないようである…

SoundCloudもうダメか

コンテスト出品作を公開保存するためSoundCloudに初めてアカウントを作って以来1ヶ月ほど経過したが、こんなところにまでスパムが蔓延っている状況には正直驚きを隠せなかった。followされたりlikeが付いても十中八九がスパム・アカウントである。スパム問題…

Re:animationのRemixコンテスト結果

先月募集があったRe:animationのRemixコンテスト選考結果が去る15日のイベントにて公表されたようである。 reanimation.jp 優秀作はやはり最先端EDMの四つ打ち様式美から外れず音色が今風で、ミキシングも抜群に上手い。またステム素材の編集加工がさすがに…

Studio One 3 のチュートリアル動画

2級はともかくもMIDI検定1級用に Studio One 3 Prime を使う場合は、ミキシングまである程度深く使いこなせるようになっておく必要がある。そのためには、我流と思い込みを排し、チュートリアルで正しいスキルを効率よく習得したい。 日本語による講座では、…

MIDI検定2級1次試験のイベントリスト問題

MIDI検定2級の実技演習を一旦休止している間、1次試験のイベントリスト問題だけ先行してお試しでやってみた。取り組んだのは、昨年末第18回2級1次試験よりイベントリスト問題の4問である。 残念ながら最初の1問だけミスってしまい、あとの3問は正解したが、…

ストリーミング隆盛による楽曲への影響

今週スラドで以下の記事が上がっていたので、コメント共々興味深く読んだ(本家サイトでも上がっている)。 srad.jp 本件は海外の新聞社やニュースサイトでは方々で盛んに引用されていたようだが、1次情報源はAFPニュースである。 www.afpbb.com つい先日書…

調性の素早い判別方法

MIDI検定2級2次試験の筆記テストでは、課題曲の調性を答えさせる問題が出るようである。楽曲の調性は、言うまでもなく五度圏表を理解・記憶していれば判別可能だが、解答時間がかなりタイトなので*1、もっと迅速に判定するテクニックを体得した方がよい。 幸…

音圧考メモ

DAWを触っていると議論が絶えないのが音圧の話題である。今現在音楽家やエンジニアの間でどの程度支持されているのかは不明だが、ここ30年前後は全体として音圧至上主義の傾向があったことは確かである。しかし、近年は海外を中心に高音圧一辺倒の流れが変わ…