DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

GarageBand補記: iOS版とmacOS版の相互連携について

今年に入ってからのアップグレードを経て、GarageBand(以下GB)は無償DAWとしてはもはや最強の域に達しているのではないか、という思いを日々深めている昨今である。穿った見方をすれば、競争激化中のDAW市場で Logic Pro X のテコ入れ、あるいはMacやiPad…

MIDI検定2級1次試験に合格

当初予定より1日早い本日、第19回(平成29年度)MIDI検定2級1次試験の合格者発表があり、協会ウェブサイトにて合格者受験番号が掲示された。同時に、私自身も想定通り合格したことを確認した次第である。 平成29年度MIDI検定2級1次試験 結果発表 言うまでも…

iOS版GarageBandのチュートリアル精選

macOS版の GarageBand(以下GB)の操作体系は一般的なDAWと大差ないため、他メーカーのDAWユーザーであればあっさりと使いこなせるところまで行けると思う。しかし一方でiOS版は Touch Instrument という独自の演奏機能などが搭載されており、macOS版とは一…

GarageBand補記: マスター処理

GarageBand(以下GB)を使った制作におけるマスター処理について、以下の過去記事に対する補足訂正を兼ねて書き足しておきたい。 daw-jones.hatenablog.com 上記記事で、GBのマスター処理は意外に難しい、というような苦言を書いてしまったのだが、下図に掲…

MIDI検定2級1次試験を受験

本日、第19回MIDI検定2級1次試験(筆記)を無事に受験終了した。 私は1次2次とも半年ほど前に一旦試験対策を終えてしまったため、直前期は知識問題の復習を兼ねて、試験1週間前に過去問の最後の見直しをやったぐらいであるが、この過去問復習は案外有効であ…

MIDI検定2級1次直前: MIDIメッセージ構造の丸暗記再確認

来たる12月3日に迫った第19回MIDI検定2級1次試験であるが、直前最後の追い込みとしてMIDIメッセージ構造の再復習をしておきたい(少々マニアックです)。 2級1次の知識問題を大別すると、MIDIメッセージの構成・構造に関する問題と、それ以外の音楽制作一般…

無償DAWの3種3様使い分けについて

前回記事の一環でもあるが、LANDRを使ったマスター処理に到るまでの制作プロセスで、Studio One 3.5 Prime版 と Tracktion 6 および GarageBand という無償DAWのコンボを使い倒す機会があったので、使い分けに関する個人的な気づきなどをまとめておきたいと…

リニューアル版LANDRの試用感

LANDR主催のリミックス・コンテストに練習がてら参加してみたのだが、その際にLANDRを使ったマスタリングを試す機会があった。これが意外なほど仕上がり結果が良かったので、過去記事への訂正も兼ねて紹介しておきたい。 daw-jones.hatenablog.com 実は今年…

SONARが開発生産中止に

掲題の件、昨日DTM界隈で大きな話題になっていたので一応備忘録として書き留めておく。 icon.jp sleepfreaks-dtm.com 私の世代だとCakewalkと言えば否が応でもRolandを想起する。確か大昔の90年代後期にミュージ郎パックを買った際、Cakewalk Express (?) …

意外に侮れぬGarageBand

GarageBandは、どうせ Logic Pro X の劣化版オモチャで使い物にならんだろうと勝手に思い込んでいたせいで、DAWとしてはまったくのノーマークだったが、下記記事でも解説されている通り、今月頭に追加のサウンド・ライブラリ含めて完全無償化されたついでに…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (12) 全体総括など

下記記事で始まった演習シリーズの最後を締めるレビュー総括と制作後の反省など。以下、順不同で備忘録的にまとめるが、特に2011年課題曲に限定されず1級課題曲制作全般について指摘できることだと思う。 daw-jones.hatenablog.com 譜面はスキャンしてPDF化…

本年度MIDI検定1級課題曲の概要が明らかに

本年8月に実施されたMIDI検定1級の課題曲スコアはまだ販売公開されていないが、去る10月末の合格者発表と同時に作曲者による全体講評が以下のページに掲載されていた。 MIDI検定1級受験番号発表 以下の冒頭文で難易度の高さはある程度察せられる: 今回の課題…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (11) SMF作成上の注意点

以下記事続きのシリーズ記事ではあるが、SMF作成に関しては2011年度課題曲に限らず全回に共通する方策となる。一部については2級実技にも当てはまる内容である。 daw-jones.hatenablog.com Studio One (DAW) でやるべき作業 1次審査用のMIDIデータ編集ファイ…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (10) その他の管弦楽器

以下記事の続き。今回補足する管弦楽器については、クラシック調の2016年課題曲と共通する技法が少なくない。 daw-jones.hatenablog.com ストリングズの音色補強 バイオリン等ストリングズ系統の音色でいつも悩ましいのは、アタックが弱い部分の補強をどう処…

トラック毎のフリーズ処理 (Studio One)

Studio One に限らずDAWによる制作中にトラック数や音数が増えてくるとCPUの処理負荷が高まり、ノートPCなどの非力なマシン環境によっては再生時頻繁にクリップする事態に陥る。MIDI検定1級課題曲のような比較的小規模な楽曲制作であっても、2011年度課題曲…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (9) ギターとストラミング

以下のギター音色関連記事の続きで、スチール・ギターのストラム奏法(和製英語ではストローク)について掘り下げる。MIDIでギター演奏をシミュレートする際、最大の課題の一つと言える。 daw-jones.hatenablog.com スコア上の記譜例 明らかにストラムすべき…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (8) ギターの音色設定とその他基本事項

以下記事の続き。今回はギターのパートについて。本曲のMIDI表現では一番肝になる要素が詰まった楽器パートで、音色編集含めて他楽器以上の工夫を要する。これでようやく主要楽器のパートは完成、山場を越えたといったところである。 daw-jones.hatenablog.c…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (7) キーボードとグリッサンド

以下記事を踏まえての1級課題曲演習の続き。今回は鍵盤楽器のパートと、特にオルガンで多用されるグリッサンド(glissando)について。 daw-jones.hatenablog.com 音色の切り替え 鍵盤楽器のパート2種、すなわち "Keyboard 1" および "Keyboard 2" は共にそれ…

Python認定試験の模擬試験を試す

MIDIやDAW関連の本筋から脱線してしまうが、Pythonネタでちょっと余談。わざわざサブブログ用意してまで書くほどでもないと思ったので、以下の過去記事シリーズに無理やりかこつけてこの場で書き留めておきたい。 daw-jones.hatenablog.com 機械学習および人…

LANDR x Sleepfreaks リミックス・コンテスト

数少ない国内リミックス・コンテストの一つとして、昨年に引き続き LANDR と Sleepfreaks 共催のコンテストが発表された。提出期限は来月11月26日で、提出方法はLANDR経由でクラウド(SoundCloud)へのアップロードのみとなっている模様。また前年同様にLANDR…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (6) ベースと装飾音符

以下記事の続きで、今回はベースとその装飾音符について精査する。 daw-jones.hatenablog.com 基本と典型例 本曲のベース部ではすべて半音上げの装飾音符で、主音は八分音符となっている。したがって、ピアノロール上で装飾音と主音の組み合わせを一度作って…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (5) パーカッション

前回の続きで、パーカッションに関して補足する。 daw-jones.hatenablog.com 1次審査の評価対象外 パーカッション類すべてについて、MIDIデータの正確性自体は評価されないので、ある程度自由に制作できる。もっとも、一応制作規定書にはGM準拠配列の参考ノ…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (4) ドラムのフィルインその他補足

以下記事の続き。今回はドラムのフィルイン対応と繰り返し記号の解釈について補足する。 daw-jones.hatenablog.com フィルインとソロのアドリブ対応 フィルインとソロについては制作者(受験者)の裁量に任されており、どのようなパターンで埋めても構わない…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (3) ドラム基本パターン

以下記事の続き。 daw-jones.hatenablog.com ポピュラー曲の場合、基本はドラム・パーカッションとベースを最初に打ち込んで楽曲の背骨を作るところから手掛け、コードやメロディを後から乗せるアプローチが一般的かと思う。 そういう意味では、昨年2016年課…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (2) 下準備

MIDI検定1級課題曲演習の続き。今回はMIDI打ち込み前の下準備について。使用DAW例は Studio One 3.5 Prime版(以下S3)とする。 daw-jones.hatenablog.com マーカーとアレンジャー・トラックの設定 2級実技と異なり、1級課題曲はそれなりに長い尺の完成品で…

ステップ・クリップ (Tracktion 6) によるドラム打ち込み

Tracktion 6 で強化されたステップ・クリップ機能を用いてドラム・パートのMIDI打ち込みを効率化する方法について備忘録的にまとめる。Tracktion独特なUIのせいもあって、ちょっとしたコツが要るため、今書き留めておかないと私自身忘れかねない。 これは下…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (1) 概観

今月よりMIDI検定1級課題曲の演習に戻ることとしたい。昨年2016年度の課題曲演習以来久しぶりの再開となる。 daw-jones.hatenablog.com 演習題材 今回は2011年度(第2回)の課題曲を取り上げる。実は本曲の1ページ目のみサンプルとして公式ガイドブック p.24…

Magentaによるメロディ生成 (4) コード進行の活用

前回記事の続編、というかおまけ。前回は単純に出だしの単音だけ与えてメロディを生成させてみたが、今回はコード進行の制約を与えるモデルを試用してみる。 daw-jones.hatenablog.com 使用するモデル 今回は、Melody RNN ではなく、Improv RNN を用いる。 …

Amper Music の使用感

以前書き留めた下記記事の続きのようなものではあるが、ちょっと気になっていた自動作曲サービスの Amper Music を触ってみての雑感を軽く書いておきたい。 daw-jones.hatenablog.com なお、利用方法についてはすでに方々で紹介記事が書かれているので、この…

Magentaによるメロディ生成 (3) MIDIデータ生成

随分と間が空いてしまったが、前回の環境構築に引き続き、MIDIデータの生成を試してみる(かなりマニアックです)。 daw-jones.hatenablog.com プリセットの学習済みデータ 有難いことに、Magentaには数千曲のMIDIデータを使って学習したモデル一式が添付さ…